最近Twitterで話題となっているこのツイート
え?まじで?
ちょっとびっくりしました。まさかそんな仕様だったとは...
どうもそのカラクリはUSB3.0より追加された端子にあるようです。
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1104/21/news141_2.html
@ITさんが10年前に公開しているこの記事にUSB3.0の端子についての説明が書かれています。
分かりやすい画像が上記にも掲載されているので見てほしいのですが、簡単に説明すると
USB2.0で使われていた端子はUSB3.0の規格に変わっても内部にそのまま残っているようです。
そして、USB3.0用に新たに増設された端子は、今までのUSB2.0の端子より少し奥側(USBの、より根本側)に配置されているとのこと。
ということは、USBをPCに接続した場合、最初に認識される端子は手前側にあるUSB2.0の端子なんですよね。
つまり、USB3.0をゆっくりとPCに接続してしまうと、PCが「このUSBはUSB2.0の端子しかないからUSB2.0だな!」と、早合点してしまい、結果的にUSB2.0として認識されてしまうという訳です。
実際に確認してみた
実際に自分のUSBで確認してみました。
今回使うのはエレコムのMF-PSU3シリーズ
Macの場合USB2.0かUSB3.0を判別するには
「このMacについて」⇨「システムレポート」
ここからUSBの欄を見ればUSB3.0パスやらUSB高速パスやらで違いを判別できるそうなのですが...何度やってもUSB3.0パスって所にUSBが表示されちゃいます。
少し前の情報みたいだから今はなくなったのか?
ともかく、手がかりは他にもあるので続けられます。次は転送速度の欄があるのでそこを見てみましょう。
速度の部分が「最高5 Gb/秒」となっていますね。5Gbpsのことです。
USB3.0の転送速度の理論値も同じく5Gbpsなので、このUSBはUSB3.0であることは間違いなく、PC側もUSB3.0で認識しています。
それでは、USBを一度抜いて、今度はゆっくり挿してみます。
すると...
速度変わってますね...
「最高480 Mb/秒」となっています。480Mbpsのことですね。
USB2.0の転送速度の理論値が480Mbpsなので、このUSBは本当にUSB2.0として認識されてしまっているということになります。
まとめ
実際にUSB3.0をゆっくりとPCに挿してみたところ、本当にUSB2.0として認識されちゃいました。
理論値で考えれば、2.0と3.0では転送速度が10倍も違いますからね。
ゆっくり挿してしまうことで、せっかくのUSB3.0の恩恵を受ける事が出来ない場合があったということです。
「なんかこのUSB遅いなぁ、3.0なのに」と日頃感じていた方、もう少し挿すスピードを上げてみてはいかがでしょか?
とはいえ、あまりにスピードを求めて早く挿しすぎると折れたり破損の原因にもなるので程々でいきましょうね!